- 梅雨の時期
- 冬場の寒い日
- 日常の雨の日
- 花粉が多い日
- カメムシの大量発生
など、外で洗濯物が乾かせないときには「部屋干し」が欠かせません。
しかし、部屋干しは湿気がこもって、洗濯物の乾きが遅くなったり、生乾きのイヤな臭いが発生したりと悩んでしまいます。
そんな悩みを解消してくれるのが「衣類乾燥除湿機」です。
本記事では、
- 衣類乾燥除湿機とは何か?
- メリット・デメリット
- 除湿機の選び方
を解説しつつ、2024年のおすすめモデルをランキング形式で紹介します。
部屋干しに悩んでいる方は、自分にピッタリの1台が見つかること間違いなしです。
洗濯物をコスパ良くカラッと乾かしたい方は、ぜひ参考にしてください。
2024年版「衣類乾燥除湿機」おすすめランキングTOP10 比較一覧表
「衣類乾燥除湿機」おすすめランキングTOP10 比較一覧表
順位 | 商品 (メーカー) | 特徴 | 価格 (円:税込) | 評価 (おすすめ度) | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | F-YHX200B パナソニック | ハイブリッド式 衣類乾燥時間58分 ナノイーX48兆で空気清浄 | 109,800 | 詳細を見る | |
2位 | CV-SH150 シャープ | ハイブリッド式 衣類乾燥時間57分 プラズマクラスターで空気浄化 | 53,300 | 詳細を見る | |
3位 | BD-H1824 コロナ | コンプレッサー式 衣類乾燥時間62分 冬モードを搭載 | 36,480 | 詳細を見る | |
4位 | BD-H1823 コロナ | コンプレッサー式 衣類乾燥時間62分 冬モードを搭載 | 42,978 | 詳細を見る | |
5位 | MJ-PV250WX 三菱電機 | コンプレッサー式 衣類乾燥時間86分 5.5Lの大容量タンク | 76,780 | 詳細を見る | |
6位 | CD-WH1224 コロナ | コンプレッサー式 衣類乾燥時間69分 5.5Lの大容量タンク | 46,500 | 詳細を見る | |
7位 | CD-WH1223 コロナ | コンプレッサー式 衣類乾燥時間69分 5.5Lの大容量タンク | 33,519 | 詳細を見る | |
8位 | CV-P180 シャープ | コンプレッサー式 衣類乾燥時間80分 プラズマクラスターで空気浄化 | 39,164 | 詳細を見る | |
9位 | CD-WH1824 コロナ | コンプレッサー式 衣類乾燥時間58分 5.5Lの大容量タンク | 51,262 | 詳細を見る | |
10位 | CD-WH1823 コロナ | コンプレッサー式 衣類乾燥時間58分 5.5Lの大容量タンク | 37,483 | 詳細を見る |
2024年版「衣類乾燥除湿機」おすすめランキングTOP10
おすすめの「衣類乾燥除湿機」をランキング形式で詳しく紹介していきます。
おすすめ「衣類乾燥除湿機」の選定基準
100を超える除湿機の中から、ハイクオリティな10モデルを厳選しました。
選定にあたっては、除湿力や衣類乾燥時間、省エネ性、静音機能、空気清浄など、総合的な視点で評価しています。
- 除湿機の価格(税込)は「価格.com:最安値」(2024年6〜9月)を目安として使用しました。
- 衣類乾燥時間※1は「60分未満」を優とし、「80分以下」を良としています。「90分以下」を可としましたが、十分な乾燥力をもっています。
- 除湿力は「定格除湿能力」※2が15L/日以上を超えるモデルを「優」、10L/日以上を「良」としました。
- 「部屋のサイズ(プレハブ:60Hz)」は畳数が30畳を超えるモデルを「優」、20畳以上を「良」としています。
- 本体サイズは評価の対象としていません。
- 「タンク容量」は5L以上のモデルを「優」、4L以上を「良」としました。
- 電気代は「1時間あたりの電気代」を目安に、10円以下※3を「優」としています。
- 「省エネ機能」は、メーカー独自技術や切タイマー・オートオフ機能が搭載されているものを上位としました。
- 運転音は、50dB(デシベル)以下を通常音レベルの目安とし、40dB以下を高ポイントとしています。
- 静音機能は「あり・なし」で分類し、「あり・40dB以下」を「優」とし、「あり・41dB以上」を「良」としました。
- 「空気清浄機能」はメーカー独自機能やフィルターが搭載されているモデルを上位としました。
- 「冬場の性能」および「内部乾燥機能」は「あり・なし」で分類しています。
- なお、メーカー公式サイト等に情報の記載がないものは一律「評価なし」※4としました。
※1 除湿機の衣類乾燥性能は一般社団法人日本電機工業会 自主基準(JEMA-HD090:2017)に基づき試験を行った値です。洗濯物:2kg相当(Tシャツ3枚、Yシャツ2枚、パジャマ1組、下着7枚、靴下2足、タオル3枚)、実使用時の衣類乾燥時間は使用環境・使用条件により異なりますので目安として参考としてください。
※2「定格除湿能力」とは、1日あたりに除湿できる水の量のことです。
※3「小数点以下」はすべて切り捨てにしました。
※4 情報がなく「評価なし」によって得点化できず、ランキングで下位になっている製品もあります。
1位 パナソニック F-YHX200B
「衣類乾燥除湿機」のトップ・オブ・ザ・トップ!
超おすすめの最新モデルです。
10年は愛用できる、間違いなしの商品。
項目 | 除湿機の詳細 |
価格(目安)円 | 109,800 |
除湿方式 | ハイブリッド式 |
衣類乾燥時間(分) | 58 |
除湿力(L/日) | 17 |
部屋の大きさ(畳数) | 33畳(54㎡) |
本体サイズ:単位mm (高さ×幅×奥行×重量) | 662×378×296×17.4kg |
タンク容量 | 5.0L |
電気代 | 10.6円 |
省エネ機能 | エコナビ 満水自動停止 |
運転音 | 49dB |
静音機能 | 音ひかえめ44dB |
空気清浄機能 | ナノイーX 48兆 |
冬場の性能 | 快適 |
内部乾燥機能 | あり |
除湿機を購入する
2位 シャープ CV-SH150
ハイブリッド式を、お手ごろな値段で購入したい方におすすめです!
ハイクオリティな性能で、1年を通して大活躍が約束されています。
当サイトの厳しい選定基準で、タンク容量が三角マークになっていますが、3L以上の容量があれば、貯水にはまったく問題ありません。
わが家で使っているハイブリッド式のタンク容量は3.2L。十分な貯水量なのでご安心ください。
項目 | 除湿機の詳細 |
価格(目安)円 | 53,300 |
除湿方式 | ハイブリッド式 |
衣類乾燥時間(分) | 57 |
除湿力(L/日) | 13 |
部屋の大きさ(畳数) | 16~33畳(27~54㎡) |
本体サイズ:単位mm (高さ×幅×奥行×重量) | 645×365×235×15kg |
タンク容量 | 3.6L |
電気代 | 9.5円 |
省エネ機能 | エコ自動モード オートオフ機能 |
運転音 | 49dB |
静音機能 | 衣類乾燥音控えめ37dB 除湿音控えめ37dB 衣類消臭音控えめ34dB |
空気清浄機能 | プラズマクラスター25000 臭い戻り対策モード |
冬場の性能 | 快適 |
内部乾燥機能 | あり |
除湿機を購入する
3位 コロナ BD-H1824
コンプレッサー式では、最高の性能を誇るモデルです!
お値段もリーズナブルで機能も充実。
コンプレッサー式で迷っている方は、コレに決まりです。
項目 | 除湿機の詳細 |
価格(目安)円 | 36,480 |
除湿方式 | コンプレッサー式 |
衣類乾燥時間(分) | 62 |
除湿力(L/日) | 18 |
部屋の大きさ(畳数) | 35畳(57㎡) |
本体サイズ:単位mm (高さ×幅×奥行×重量) | 570×365×202×12.5kg |
タンク容量 | 4.5L |
電気代 | 9.6円 |
省エネ機能 | 衣類乾燥(eco) 24時間切り忘れ防止機能 1~9時間「切」タイマー |
運転音 | 47dB |
静音機能 | 除湿弱39dB |
空気清浄機能 | ウイルス抑制・除菌・脱臭 10年交換不要フィルター |
冬場の性能 | 冬モード ヒーター温風 |
内部乾燥機能 | あり (内部乾燥モード) |
除湿機を購入する
4位 コロナ BD-H1823
項目 | 除湿機の詳細 |
価格(目安)円 | 42,978 |
除湿方式 | コンプレッサー式 |
衣類乾燥時間(分) | 62 |
除湿力(L/日) | 18 |
部屋の大きさ(畳数) | 35畳(57㎡) |
本体サイズ:単位mm (高さ×幅×奥行×重量) | 570×365×202×12.5kg |
タンク容量 | 4.5L |
電気代 | 9.6円 |
省エネ機能 | 衣類乾燥(eco) 24時間切り忘れ防止機能 1~9時間「切」タイマー |
運転音 | 47dB |
静音機能 | 除湿弱39dB |
空気清浄機能 | ウイルス抑制・除菌・脱臭 10年交換不要フィルター |
冬場の性能 | 冬モード ヒーター温風 |
内部乾燥機能 | あり (内部乾燥モード) |
除湿機を購入する
5位 三菱電機 MJ-PV250WX
三菱電機の除湿機の中でも屈指の最強パワーを誇るモデルです!
除湿力は業界最大級。
三菱電機のモデルを買うなら、「MJ-PV250WX」がおすすめです。
項目 | 除湿機の詳細 |
価格(目安)円 | 76,780 |
除湿方式 | コンプレッサー式 |
衣類乾燥時間(分) | 86 |
除湿力(L/日) | 24.5 |
部屋の大きさ(畳数) | 47畳(78㎡) |
本体サイズ:単位mm (高さ×幅×奥行×重量) | 630×410×299×17.9kg |
タンク容量 | 5.5L |
電気代 | 12.9円 |
省エネ機能 | インバーター搭載 切・入タイマー(1〜9時間) 満水自動停止 |
運転音 | 45dB |
静音機能 | 除湿弱34dB 衣類乾燥夜干し36dB |
空気清浄機能 | トリプルバリアフィルター搭載 (ウイルス、菌、アレル物質を抑制) |
冬場の性能 | 冬モード おまかせ霜取り |
内部乾燥機能 | あり 内部クリーン運転 |
除湿機を購入する
※「MJ-PV250SX-W」は同性能の2021年モデルです。
6位 コロナ CD-WH1224
「空気清浄までは必要ない」という方におすすめです。
部屋干しには、十分な機能を備えています。
項目 | 除湿機の詳細 |
価格(目安)円 | 46,500 |
除湿方式 | コンプレッサー式 |
衣類乾燥時間(分) | 69 |
除湿力(L/日) | 12 |
部屋の大きさ(畳数) | 23畳(38㎡) |
本体サイズ:単位mm (高さ×幅×奥行×重量) | 657×378×235×13.5kg |
タンク容量 | 5.5L |
電気代 | 10.7円 |
省エネ機能 | 衣類乾燥(eco) 2・4・8時間「切」タイマー 24時間切り忘れ防止機能 |
運転音 | 38dB |
静音機能 | 除湿連続38dB |
空気清浄機能 | ー |
冬場の性能 | ヒーター温風 |
内部乾燥機能 | あり |
除湿機を購入する
7位 コロナ CD-WH1223
項目 | 除湿機の詳細 |
価格(目安)円 | 33,519 |
除湿方式 | コンプレッサー式 |
衣類乾燥時間(分) | 69 |
除湿力(L/日) | 12 |
部屋の大きさ(畳数) | 23畳(38㎡) |
本体サイズ:単位mm (高さ×幅×奥行×重量) | 657×378×235×13.5kg |
タンク容量 | 5.5L |
電気代 | 10.7円 |
省エネ機能 | 衣類乾燥(eco) 2・4・8時間「切」タイマー 24時間切り忘れ防止機能 |
運転音 | 38dB |
静音機能 | 除湿連続38dB |
空気清浄機能 | ー |
冬場の性能 | ヒーター温風 |
内部乾燥機能 | あり |
除湿機を購入する
8位 シャープ CV-P180
梅雨の時期や夏場に部屋干しで、しっかり乾燥させたい方におすすめです。
項目 | 除湿機の詳細 |
価格(目安)円 | 39,164 |
除湿方式 | コンプレッサー式 |
衣類乾燥時間(分) | 80 |
除湿力(L/日) | 18 |
部屋の大きさ(畳数) | 23~45畳(38~75m²) |
本体サイズ:単位mm (高さ×幅×奥行×重量) | 665×359×248×16.5kg |
タンク容量 | 4.5L |
電気代 | 10円 |
省エネ機能 | 入・切タイマー(1-12時間) 満水自動停止機能 |
運転音 | 41dB |
静音機能 | 衣類乾燥弱37dB 除湿弱36dB 衣類消臭26dB |
空気清浄機能 | プラズマクラスター7000 臭い戻り対策モード |
冬場の性能 | ー |
内部乾燥機能 | あり |
除湿機を購入する
※「シャープ CV-S180」は同性能2024年モデル、「シャープ CV-R180」は同性能2023年モデルです。
9位 コロナ CD-WH1824
「空気清浄までは必要ない」という方におすすめです。
除湿力18L /日のハイパワー除湿。
部屋干しには、十分な機能を備えています。
項目 | 除湿機の詳細 |
価格(目安)円 | 51,262 |
除湿方式 | コンプレッサー式 |
衣類乾燥時間(分) | 58 |
除湿力(L/日) | 18 |
部屋の大きさ(畳数) | 35畳(57㎡) |
本体サイズ:単位mm (高さ×幅×奥行×重量) | 657×378×235×13.9kg |
タンク容量 | 5.5L |
電気代 | 11.0円 |
省エネ機能 | 衣類乾燥(eco) 2・4・8時間「切」タイマー 24時間切り忘れ防止機能 |
運転音 | 44dB |
静音機能 | ー |
空気清浄機能 | ー |
冬場の性能 | ヒーター温風 |
内部乾燥機能 | あり |
除湿機を購入する
10位 コロナ CD-WH1823
項目 | 除湿機の詳細 |
価格(目安)円 | 37,483 |
除湿方式 | コンプレッサー式 |
衣類乾燥時間(分) | 58 |
除湿力(L/日) | 18 |
部屋の大きさ(畳数) | 35畳(57㎡) |
本体サイズ:単位mm (高さ×幅×奥行×重量) | 657×378×235×13.9kg |
タンク容量 | 5.5L |
電気代 | 11.0円 |
省エネ機能 | 衣類乾燥(eco) 2・4・8時間「切」タイマー 24時間切り忘れ防止機能 |
運転音 | 44dB |
静音機能 | ー |
空気清浄機能 | ー |
冬場の性能 | ヒーター温風 |
内部乾燥機能 | あり |
除湿機を購入する
「衣類乾燥除湿機」とは?
「衣類乾燥除湿機」は、部屋の湿気を取り除くだけでなく、洗濯物を効率的に乾燥させる機能をもつ家電です。
現在、除湿機といえば「衣類乾燥除湿機」のことを指すと言ってよいでしょう。
通常の除湿機に「衣類乾燥機能」がプラスされており、部屋干しでも短時間で洗濯物を乾かせます。
乾燥が早いだけでなく、雑菌の繁殖を抑えてイヤな「におい」も防止してくれるため、
- 花粉が多くて外干しできない春
- 湿気の多い梅雨や夏
- 長雨の秋
- 衣類の乾きにくい冬
のオールシーズンで重宝します。
エアコンの除湿とは何が違う?
エアコンの除湿機能は、「衣類乾燥除湿機」とは異なる点があります。
エアコンの除湿は冷房をつかって部屋の湿度を下げます。
一方で「衣類乾燥除湿機」は、集中的に風をあてて洗濯物の湿気を取り除き、スピーディーに乾燥させることが可能です。
またエアコン除湿では、部屋にもどる空気が「冷風」です。
低温環境で除湿をすると、さらに部屋の温度が下がります。
冬の寒い季節では、冷房自体が働かないため、除湿はほとんどできません。
反対に「衣類乾燥除湿機」では、運転中の放熱により、部屋の温度が上がることがあります。
夏に6畳の部屋でハイブリッド式除湿機を使っていますが、暑すぎて、とても同じ部屋には居られません。
除湿機で衣類乾燥するメリット
「衣類乾燥除湿機」を使って洗濯物を乾燥させるメリットを紹介します。
時間・季節に関係なく干せる
夜・朝の時間に関係なく、いつでも洗濯物を部屋干しできます。
さらに、
- 梅雨の時期や雨の日
- カメムシなどの虫が多いとき
- 花粉が多い時期
- PM2.5などの有害物質が気になるとき
- 洗濯物が乾きづらい冬の時期
など、
季節や環境に左右されることなく、自由に洗濯物を部屋干しすることが可能です。
部屋干しでも短時間で乾燥
部屋干しの乾きにくさを解消し、スピーディーに洗濯物を乾かすことができます。
洗濯物へのスポット送風により、夜に洗濯物を干せば、朝にはカラッと乾いた洗濯物の完成です。
雑菌の繁殖を防ぐ
除湿機による速乾で、湿気による雑菌の繁殖を防止。
生乾きの嫌なニオイの発生を抑えます。
省エネ性能が高い
最新の「衣類乾燥除湿機」は、省エネ設計のモデルが多いです。
エアコンよりも電力消費を抑えながら、コスパ良く衣類を乾燥させます。
除湿機で衣類乾燥するデメリット
「衣類乾燥除湿機」を使うデメリットを紹介します。
使用時の騒音
除湿機の運転音は、通常45〜50dBです。
音の大きさ | 音の大きさのめやす |
---|---|
60デシベル | 普通の会話、静かな乗用車 |
50デシベル | 静かな事務所 |
40デシベル | 昼間の静かな住宅地、図書館 |
30デシベル | 深夜の郊外、ささやき声 |
20デシベル | 木の葉のふれあう音 |
「衣類乾燥除湿機」を使うなら、部屋干し専用に部屋をもうけることを、おすすめしています。
リビングルームなどの家族が集まって日常生活をおくる部屋や、夜間の同室での使用は推奨していません。
ただ、最新モデルでは静音設計されたものも多いです。
騒音が気になる方は、40dB以下に調整できる除湿機を選ぶと良いでしょう。
温度上昇
「衣類乾燥除湿機」は、動作中に部屋の温度が上昇することがあります。
冬場は部屋があたたまり、快適に感じることもあります。
けれども、夏場に使うと、暑くて同じ部屋ではすごせません。
除湿と聞くと、部屋の温度を下げるイメージですよね。
衣類乾燥に適した除湿方式は4種類
衣類乾燥に適した除湿方式は以下の4つです。
コンプレッサー式の仕組み
※出典:一般社団法人 日本冷凍空調工業会
コンプレッサー式の除湿機は、冷媒を使用して空気を冷やして、湿気を除去します。
エアコンの除湿と似ていて、高温多湿の梅雨の時期や夏に効果的です。
メリット | デメリット |
---|---|
夏場に強力な除湿効果を発揮 消費電力が比較的低い | 低温時には効率が低下する 冬場は洗濯物が乾きにくい コンプレッサー搭載なので重い |
デシカント式の仕組み
※出典:一般社団法人 日本冷凍空調工業会
デシカント式の除湿機は、乾燥剤を使用し空気中の湿気を吸収します。
除湿した空気はヒーターで乾燥されるので、低温になりやすい冬場の除湿に効果的です。
メリット | デメリット |
---|---|
冬の低温時に高い除湿効果を発揮 ヒーターを使うので冬は暖かい 比較的コンパクトで持ち運びがラク 置き場所にも困りにくい | 高温環境では効率が低下 夏はヒーターで部屋が暑い 消費電力が高い |
ハイブリッド式の仕組み
ハイブリッド式の除湿機は、コンプレッサー式とデシカント式の両方のメリットを組み合わせた方式です。
いわゆる良いとこどり。
季節を問わずに使用でき、年間を通じて高い除湿効果を得られます。
メリット | デメリット |
---|---|
除湿能力がパワフル 季節や温度に応じて最適な除湿ができる 1年中部屋干しの衣類乾燥に困らない | 本体ボディサイズが大きくなりがち 価格が高くなりやすい |
コンデンス式の仕組み
コンデンス式の除湿機は、2つの熱交換器を使用して、湿気を凝縮(コンデンス)させて除去します。
室温に左右されず、1年中しっかり除湿乾燥できる技術です。
デシカント式と同様に、コンプレッサーを使用しないノンフロンになっています。
メリット | デメリット |
---|---|
冬場に除湿乾燥能力が落ちにくい ノンフロンで環境に優しい 比較的コンパクトで軽い | コンデンス式製品は少ないので商品が限られる |
おすすめはハイブリット式
2024年の最新モデルで最も注目しているのは、ハイブリッド式の除湿機です。
コンプレッサー式やデシカント式に比べて、季節を問わず高い除湿効果を発揮し、空気清浄やエコ性能も兼ね備えています。
ハイブリッド式のおすすめのポイントは、以下の3点です。
1年中快適な環境を実現
ハイブリッド式は、夏場の高温多湿から冬場の低温乾燥まで、どんな環境でも最適な除湿を行います。
気温に応じてヒーターのオン・オフを使いわけるなど、常に快適な湿度を保つことができるため、一年中使える汎用性が魅力です。
電気代とパフォーマンスが優秀
ハイブリッド式は高性能で、「エコ運転モード」などを搭載しているため、電気代を抑えつつも高い除湿力を維持できます。
電力消費と除湿能力のバランスが非常に良く、長期間にわたってコストパフォーマンスが高いです。
部屋干しにも最適
梅雨時や冬場の部屋干しで悩む私たちにとって、ハイブリッド式の「衣類乾燥機能」は強力な味方です。
ルーバーによるワイドな送風機能が合わさって、衣類を素早く乾燥させることができ、カビや嫌な臭いの発生を防ぎます。
わが家は、1年中休むことなくハイブリッド式「衣類乾燥除湿機」が活躍しています。
部屋干しに最適な「衣類乾燥除湿機」の選び方
部屋干しに最適な「衣類乾燥除湿機」の選び方・ポイントについて詳しく解説します。
除湿方式を選ぶ
除湿機の除湿方式には5種類あります。
- コンプレッサー式
- デシカント式
- ハイブリッド式
- コンデンス式
- ペルチェ式
ペルチェ式は、クローゼットや脱衣所といった、より狭い空間の除湿に向いています。
部屋の除湿と衣類乾燥を考えるのであれば、
- コンプレッサー式
- デシカント式
- ハイブリッド式
- コンデンス式
の4種類になります。
コンデンス式は市場にあまり出回っていないので、一般的な方式といえば、
- コンプレッサー式
- デシカント式
- ハイブリッド式
の3つになるでしょう。
中でもハイブリッド式は、コンプレッサー式とデシカント式の2方式を切り替えながら運転するため、1年を通じてコスパ良く部屋干しできる優れた方式です。
除湿方式について、もっと詳しく知りたい方は下の記事をチェック。
除湿能力をチェック
除湿能力は、除湿機を選ぶ際の重要なポイントです。
基本的には「定格除湿能力」で比較・判断します。
部屋の大きさ(畳数・平方メートル)や湿度の高さを調べて、適切な除湿能力を選びましょう。
リビングルームや大きな部屋の除湿、洗濯物の部屋干しには、高い除湿能力(10L/日以上)が目安です。
6畳以下の部屋や一人暮らしのワンルームであれば、5L/日以上を目安にしましょう。
衣類乾燥時間をチェック
「衣類乾燥除湿機」の最大の目的は、洗濯物をスピーディーにカラッと乾かすことです。
そのため、乾燥時間は重要な指標となります。
多くの機種では、洗濯物を乾燥できる目安時間が表示されています。
乾燥時間が短いモデルは、ヒーターを利用した
- ハイブリッド式
- デシカント式
に多く見られ、冬でも高い性能を発揮することが可能です。
衣類の量に応じて乾燥時間は変わりますが、各モデルで表示されている洗濯物の乾燥時間を確認しましょう。
ルーバーつきを選ぶ
ルーバーは風の向きを調整する重要なパーツで、効果的な衣類乾燥や部屋の除湿に大きく関わります。
ワイド送風ルーバーなど、幅広い送風ができるルーバーを搭載したモデルは、大量の衣類を均等に乾かすことが可能です。
風が全体に行き渡るため、ムラなく衣類を乾燥できます。
ルーバーの角度を調整できる機種なら、部屋の隅々まで効率的に風を送り、除湿効果を高めることが可能です。
部屋干しには欠かせないパーツと言って良いでしょう。
部屋の畳数を確認する
除湿機の選び方において、使用する部屋の広さに適した除湿能力を持つ機種を選ぶことは重要です。
製品には適用床面積(畳数や㎡)が記載されているので、畳数や㎡を参考に選びましょう。
各家庭で、利用する場所や運転音へのこだわりも異なります。
衣類乾燥をメインにするなら、考えている部屋の畳数・㎡よりも広くてパワフルなものを選びましょう。
わが家を例に紹介すると、6畳の部屋で家族4人分の洗濯物を一気に乾かすのに19畳用(60Hz:プレハブ32㎡)のハイブリッド式モデルを使っています。
タンク容量は3L以上にする
排水タンクの容量が大きい除湿機は、水を捨てる手間が少なくなります。
衣類乾燥がメインの利用で、長時間にわたって連続運転する場合は、大容量タンクの機種がおすすめです。
家族で「衣類乾燥除湿機」を利用するなら、3L〜5Lを目安にしておくと良いでしょう。
一人暮らしなら、2Lからでも問題ありません。
静音性をチェック
静音モードを搭載した除湿機は、通常の運転音を抑え、夜間や就寝中でも安心して使用できます。
除湿機の通常の運転音は45〜50dBが一般的です。
音の大きさ | 音の大きさのめやす |
---|---|
60デシベル | 普通の会話、静かな乗用車 |
50デシベル | 静かな事務所 |
40デシベル | 昼間の静かな住宅地、図書館 |
30デシベル | 深夜の郊外、ささやき声 |
20デシベル | 木の葉のふれあう音 |
しかし、
- 「除湿弱」
- 「衣類乾燥弱」
- 「衣類乾燥音控えめ」
といった静音モード機能を利用すれば、40dB以下に調整できます。
運転音をほとんど気にすることなく生活できるでしょう。
空気清浄機能の有無
最近では、除湿にプラスして「空気清浄機能」を搭載したモデルも多いです。
除湿機に「空気清浄機能」が搭載されていると、除湿だけでなく、空気の清浄化や消臭、除菌効果も期待できます。
近ごろは黄砂やPM2.5といった有害物質を避けるために、部屋干しする方も多いのではないでしょうか?
- 洗濯物の生乾きのにおい
- 有害物質や花粉
- ホコリ
- ペットの臭い
などが気になる方には、空気清浄機能付きのモデルが絶対おすすめです。
私は年中部屋干しなので、除湿機の「空気清浄機能」は欠かせません。
電気代をチェック
「衣類乾燥除湿機」の電気代は、使用の頻度や除湿方式によって異なります。
一般的に、
- コンプレッサー式:消費電力が低めで、長時間使用でも電気代を抑えやすい
- デシカント式:ヒーターを使うので消費電力が高めだが、冬場の部屋干し速乾には効果を発揮
ハイブリッド式は、両者のメリットを兼ね備え、季節に応じて電力を効率的に使えるため、年間を通じて電気代を節約したい方におすすめです。
省エネ機能の有無
「衣類乾燥除湿機」は長時間運転することもあるため、電気代が気になる方は、省エネ機能が搭載されている機種を選びましょう。
- エコモード
- 切タイマー
- 自動停止機能
があると、効率的に電力を消費して電気代を抑えることができます。
切タイマーや自動停止機能を備えている除湿機は多いので、節約したい方には安心です。
内部乾燥機能の有無
除湿機を長持ちさせ清潔な使用を保つためには、内部乾燥機能の有無も重要です。
内部に溜まった湿気を自動で乾燥させる機能があると、カビや雑菌の繁殖を抑え、衛生的に使えます。
お手入れのしやすさをチェック
フィルターや排水タンクの掃除がしやすい機種を選ぶことも頭の片隅に置いておきましょう。
フィルターや排水タンクの取り外しが簡単で、手入れが楽なデザインのものを選ぶと、長く清潔に使用できます。
移動しやすさをチェック
「移動しやすさ」でいうと、キャスター付きの除湿機は、移動がカンタンで便利です。
部屋から部屋へと移動させる際や、除湿機の位置を変えるときに、持ち上げる必要がなく手軽に扱えます。
大型の除湿機では、重量が15〜20kgにもなるので、キャスターがあると重宝します。
「結局何を大事にしたらいいの?」
と、選び方で迷ってしまう方は、下の記事を参考にしてくださいね。
衣類乾燥除湿機を置くベストな位置
「衣類乾燥除湿機」を効率的に使うためには、設置場所が重要です。
設置場所を間違えると、除湿効果が減少し、衣類がなかなか乾かないことも。
衣類乾燥に「ベストな場所」と、「避けるべき場所」について詳しく解説します。
衣類乾燥の専用部屋
最も理想的な設置場所は、「衣類乾燥専用の部屋」です。
わが家は6畳の部屋を、「部屋干し専用」として利用しています。
窓を閉め切り、室内の湿度を下げることで、乾燥が効率よく進みます。
除湿機にプラスしてサーキュレーターを併用すると、空気の循環が良くなり、さらに速く洗濯物を乾かすことが可能です。
リビングルーム
リビングも「衣類乾燥除湿機」を設置する場所として利用可能です。
広めのリビングであれば、空気の流れが良く、乾燥効率が高まります。
もし、リビングで使う場合、静音機能にすぐれた除湿機を選ぶと、生活のジャマにならず快適です。
浴室・脱衣所
浴室や脱衣所は湿気が多いため、除湿に加えて「洗濯物を干す」といった一石二鳥の場所です。
ただ、スペースが限られているため、多くの洗濯物を干すことはできません。
しかし、除湿機の機能を最大限に活かすことができます。
寝室はおすすめしない
部屋干しするのに、寝室での使用は避けた方が良いです。
寝室では、
- 洗濯物から寝具が湿気を吸収しやすい
- 湿気を吸った寝具にカビやダニが発生しやすくなる
ため、アレルギー症状につながる可能性があります。
除湿機の運転音が、良質な睡眠を妨げることもあります。
どうしても寝室で使う場合は、部屋干しの後に、
- 寝具の除湿もしっかりと行う
- 静音モードのある機種や運転音が小さいモデルを選ぶ
といったフォローが必要でしょう。
「衣類乾燥除湿機」によくある質問
「衣類乾燥除湿機」によくある質問についてお答えします。
まとめ:部屋干しのお悩み解決!2024年おすすめ「衣類乾燥除湿機」ランキングTOP10
本記事では「衣類乾燥除湿機」のメリット・デメリットや選び方を解説しつつ、2024年のおすすめモデルをランキング形式で紹介しました。
部屋干しに悩んでいる方は、ランキングTOP10の中から自分にピッタリの1台を探してくださいね。
雨の日でも、寒い日でも洗濯物をコスパ良くカラッと乾かしていきましょう。
他にも除湿機を見てみたい方は、下の記事をぜひ参考にご覧ください。
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