- ひょっとして、エアコンの除湿機能の方が電気代を安く抑えて洗濯物を乾かせる?
- 浴室乾燥を使って洗濯物を乾かした方がお得なんじゃない?
たくさんの方が、疑問をお持ちではないでしょうか?
そこで本記事では、除湿機VSエアコン乾燥VS浴室乾燥で、1番安く洗濯物を乾かす方法を紹介します。
本記事を読めば、除湿機やエアコン乾燥、浴室乾燥の電気代の目安までわかります。
エアコン乾燥と浴室乾燥のメリット・デメリットもお伝えしますね。
電気代が1番安い方法は「除湿機」
電気代が1番安くて、洗濯物をしっかりと乾かせる方法は、除湿機を使った方法でした。
除湿機には「衣類乾燥除湿機」といって、洗濯物の乾燥に特化した除湿機があります。
エアコン乾燥や浴室乾燥よりも電気代が安く、衣類乾燥の専門機器。
結論に至った理由を詳しく見てみましょう。
「除湿機VSエアコン乾燥VS浴室乾燥機」の電気代を比較
「除湿機VSエアコンVS浴室乾燥機」の電気代を計算して比較表にしました。
電気代は、「1時間あたりの電気代」の目安です。
商品 | 1時間あたりの電気代(目安) | 評価 |
---|---|---|
除湿機・衣類乾燥除湿機 | ペルチェ式=1.6円 コンデンス式=7.8円 ハイブリッド式=9.8円 コンプレッサー式=11.6円 デシカント式=16円 | |
エアコン乾燥 | エアコンA(6畳部屋で使用中) 冷房時=15円 暖房時=13.6円 エアコンB(12畳部屋で使用中) 冷房時=41.8円 暖房時=48.3円 | |
浴室乾燥 | 「電気型浴室乾燥」=38.7円 ガス式浴室乾燥機(都市ガス)=45円 ガス式浴室乾燥機(LPガス)=48円 |
※「ガス式浴室乾燥機」は、ガス代(電気代込み)の価格
除湿機は電気代が安く衣類乾燥に最適
結果をみると、電気代でいえば「浴室乾燥機」は1時間あたりの電気代が38円以上となります。
洗濯物の乾燥でほぼ毎日使うと考えると、かなり大きな金額になってしまいますよね。
エアコン乾燥も、一見6畳用のようなエアコンを使えば良さそうに思うかもしれません。
しかし、デメリットを考えると、使い勝手は除湿機のほうが良いです。
エアコンの除湿性能を賞賛する注文住宅の公式サイトでは、24時間で28.8Lの除湿能力があると謳っていました。
確かに、1日で28.8Lの除湿能力は素晴らしいです。
けれども、エアコンの畳数を確認すると18畳用でした。
大手メーカーの公式サイト※でエアコン18畳用の消費電力を調べると、定格消費電力は1720W(冷房)。
電気代を計算すると、1時間あたり53.3円です。
大型エアコンの除湿能力はとても素晴らしいですが、電気代が高額になり現実的ではありません。
以上より、電気代、除湿・衣類乾燥力の両方ともに除湿機が最適といえるでしょう。
※参考元:SHARPエアコン「Xシリーズ」
電気代の計算方法
除湿機・エアコン・浴室乾燥の電気代の計算方法は、「電気料金計算サイト」を参考にしています。
1時間あたりの電力計算方法
消費電力 × 1日の使用時間(1時間) × 使用日数(1日) × 1kWh単価31円
「1kWh単価」とは、1kWの電力を1時間消費した時の単価(料金)です。
1kW(キロワット) とは、1000W(ワット)のことで「1000W の電力を1時間利用した時の電気料金」。
1kWh単価31円の場合、1000W の電力を1時間利用すると31円になります。
「全国家庭電気製品公正取引協議会」では、 1kWh単価31.0円 を計算の為の初期値として採用しています。
※なお、メーカー公式サイトで、1時間あたりの電気代が示されている場合は、公式サイトの値を優先して利用しました。
除湿機5方式の電気代の目安
当サイト独自に各除湿方式の「1時間あたりの電気代」を計算し、目安としました。
電気代を目安に、除湿機を選ぶときの参考にしてください。
除湿方式 | 1時間あたりの平均電気代 |
ペルチェ式 | 1.6円 |
コンデンス式 | 7.8円 |
ハイブリッド式 | 9.8円 |
コンプレッサー式 | 11.6円 |
デシカント式 | 16円 |
下の記事で、除湿機の電気代の目安について、より詳しく説明しています。
エアコンによる洗濯物の乾燥と電気代
エアコンは、冷房機能だけでなく、除湿機能を利用して洗濯物を乾かすことができます。
メーカーによっては、「衣類乾燥モード」を搭載しているモノもあって、部屋干しに活躍します。
特に、梅雨や冬の時期に室内で洗濯物を乾かす際に有効です。
洗濯物の乾燥にエアコンを使用するメリット・デメリット、および電気代について説明します。
エアコンで洗濯物を乾燥するメリット
除湿機と同じように、部屋干しで活躍するエアコン。
エアコンで、洗濯物を乾燥させるメリットを紹介します。
「通常の部屋干し」よりも早く乾く
エアコンの除湿機能や暖房機能を使うことで、通常の部屋干しよりも洗濯物を早く乾かせます。
- 夏は冷房除湿で室温を上げずに乾かす
- 冬は暖房の温風を利用して乾かす
といった、季節ごとの使い分けが可能です。
除湿しながら快適空間を作れる
除湿機は、除湿をするのみです。
実はエアコンの冷房や弱冷房除湿のように、除湿をしながら部屋を冷やすことはできません。
したがって、洗濯物を乾かしながら、同時に部屋を涼しく快適に過ごしたい方は、エアコン除湿が良いでしょう。
人の目を気にせず干せる
部屋で洗濯物を干すため、外からの視線を気にする必要がありません。
溜まった洗濯物を大量に干すことも、恥ずかしくありませんね。
天気に左右されない
梅雨のうっとおしい時期に限らず、普段の雨の日や寒い冬の日でも、安定して洗濯物を乾かすことができます。
花粉や黄砂など汚れが付着しづらい
外干しと異なり、花粉や黄砂が洗濯物に付着する心配が少ないです。
アレルギーをもったお子さんがいる方には強い味方です。
色あせや変色しにくい
部屋干しによって、直射日光による色あせや変色を防ぐことができるため、衣類が長持ちします。
エアコンで洗濯物を乾燥するデメリット
エアコンで、洗濯物を乾燥させるデメリットを紹介します。
干す場所が固定される
エアコンで洗濯物を乾燥させるとしたら、エアコンの送風ができるだけ当たる場所に、洗濯物を干す必要があります。
すると、洗濯物を干す場所や干せる量が固定され、風が当たる場所も限られてしまいます。
そもそも、エアコンのある部屋というのが前提なので、大きなデメリットと言えるでしょう。
「除湿モード」だけでは時間がかかる
エアコンの「除湿(ドライ)」モードは、湿度を下げることで洗濯物を乾かしますが、乾燥に時間がかかることがあります。
湿度が高い日や大量の洗濯物を乾かす場合、効果が十分に発揮されないことがあります。
季節によって除湿力が低くなる
除湿機とエアコンの除湿機能は、湿度を下げる点で共通しています。
しかし、エアコン除湿は、空気を冷却することで湿度を下げ、室温も同時に下げられる冷房効果が特徴です。
そのため、夏場の暑い時期に適していますが、冷房が必要ない季節には不向きです。
冬場は「暖房」を活用した衣類乾燥がメインとなります。
けれど、暖房だけでは部屋の湿度を下げられません。
エアコンによっては「部屋干しモード」がある製品もありますが、やはり場所が固定化され、衣類乾燥にはデメリットとなります。
扇風機・サーキュレーターの活用が推奨
洗濯物をより早く乾かすために、扇風機やサーキュレーターなどの「送風機の併用」が推奨されます。
部屋全体の空気を循環させ、乾燥時間を短縮できるからです。
しかし、送風機を別に用意する手間が増えるし、利用する分の電気代が嵩んでしまいます。
部屋干し後は必ず換気が必要
エアコンで部屋干しの後は、換気を行う手間も増えます。
湿気が部屋にこもるとカビの発生原因になるため、窓を開けて風通しを良くするか、換気扇を回して湿気を外に逃がしましょう。
エアコンのある部屋は、リビングや子ども部屋といった、普段使いしている場所が多いです。
部屋干しの湿気が、家具や寝具に吸湿され、カビやダニの発生の原因になります。
エアコン乾燥の電気代の目安
エアコンを使って洗濯物を乾燥したら、1時間あたり、どのくらいの電気代になるのでしょうか?
わが家で使用している、2台のエアコンの消費電力※1を元に電気代を計算しました。
エアコンAの電気代
エアコンAは、国内メーカーの2011年製モデルで、6畳の部屋で使用中です。
1時間あたりの消費電力と電気代は、
- 冷房時の消費電力485W=15円
- 暖房時の消費電力440W=13.6円
※メーカーや機種によって電気代は前後します。
エアコンBの電気代
エアコンBは、国内メーカーの2023年製モデルで、12畳の部屋で使用中です。
1時間あたりの消費電力と電気代は、
- 冷房時の消費電力1350W=41.8円
- 暖房時の消費電力1560W=48.3円
※メーカーや機種によって電気代は前後します。
エアコン乾燥も、6畳で使用するような機種であれば、1時間あたりの電気代は高くありません。
しかし、12畳で使用するような機種だと、一気に電気代が値上がりするので、家計への負担が大きくなります。
「除湿機VSエアコン乾燥VS浴室乾燥機」の電気代を比較の結果をみる
※1:消費電力は「定格消費電力」を基本としています。「定格消費電力」は、最大負荷に近い条件となっており、その機器にかかる100%の状態の電力と読み替えられます。
浴室乾燥機による洗濯物の乾燥と電気代
洗濯物の乾燥に、浴室乾燥機を使用するメリット・デメリット、および電気代について詳しく説明します。
浴室乾燥機で洗濯物を乾燥するメリット
浴室乾燥機で洗濯物を乾燥するメリットについて詳しく説明します。
外干しの手間が省ける
浴室乾燥機を使うことで、洗濯物を外に干す手間が省けます。
雨や風が強い日、冬の寒い日でも、安心して洗濯物を乾かすことができます。
有害物質の付着を防止
外干しでは、花粉や黄砂などが洗濯物に付着することがあります。
浴室乾燥機を使用することで、外環境の有害物質のリスクを回避できます。
このメリットも、「衣類乾燥除湿機」やエアコン乾燥と同じですね。
部屋干し臭の発生を抑制
浴室乾燥機の温風により、衣類をしっかり乾かせ、部屋干し臭の発生を抑制できます。
特定の部屋で部屋干ししていると、「部屋干し臭」が発生したときに、臭いが部屋中に充満してしまうこともあります。
浴室乾燥を使用していれば、臭いの心配は少ないでしょう。
ヒートショック対策ができる
冬の寒い時期に浴室を温めることで、急激な温度変化によるヒートショック(血圧の変動など)を防ぐことができます。
風呂場を事前に温めておく、有効な手段となりますね。
浴室のカビ対策ができる
浴室乾燥機を使用することで、湿気を取り除き、カビの発生を防ぐことができます。
通常の換気だけだと、浴室にカビが発生しているときもあるので、一石二鳥です。
体への負担が少ない
洗濯物を浴室に干すため、外やベランダまで重い洗濯物を運ぶ必要がなく、腰痛などの体への負担が軽減されます。
洗面所、浴室周辺の移動だけでOKです。
浴室乾燥機で洗濯物を乾燥するデメリット
浴室乾燥機で洗濯物を乾燥するデメリットについて詳しく説明します。
干せる量に限界がある
浴室乾燥機では、一度に干せる洗濯物の量に限界があります。
大量の洗濯物を乾かす場合、複数回に分けて行う必要があるのは、かなりデメリットです。
使用中はお風呂に入れない
浴室乾燥機を使用している間は、もちろんお風呂に入ることができません。
そのため、使用する時間帯を考える必要があります。
フィルター掃除が面倒
除湿機やエアコンと同様に、浴室乾燥機のフィルターは定期的に掃除が必要です。
天井に設置されているのが一般的で、掃除には手間がかかります。
掃除を怠ると除湿効率が低下し、乾燥時間が長くなることがあります。
浴室の湿気を取り除く必要がある
浴室乾燥機を効果的に使うためには、事前に浴室内の湿気を取り除くことが推奨されます。
まず乾燥した環境を作らなきゃいけないのは、二度手間感がありますよね。
浴室乾燥機の電気代(ガス代)の目安
浴室乾燥機には、「電気式」と「ガス温水式」の2種類があります。
電力会社の公式サイトの情報を参考に、電気代を計算しました。
電気式浴室乾燥機の電気代
「電気式浴室乾燥機」の1時間あたりの消費電力と電気代は、
一般的な「電気型浴室乾燥」の消費電1250W=38.7円
※メーカーや機種によって電気代は前後します。
ガス式浴室乾燥機のガス代
「ガス式浴室乾燥機」の1時間あたりのガス代(電気代込み)は、
- ガス式浴室乾燥機(都市ガス)のガス代(電気代込み)=45円
- ガス式浴室乾燥機(LPガス)のガス代(電気代込み)=48円
です。
ガス代の計算式
ガス代は下のような計算式で求められます。
「ガス式浴室乾燥機」は電気代もかかり、およそ1時間あたり1.7円となっています。
「除湿機VSエアコン乾燥VS浴室乾燥機」の電気代を比較の結果をみる
まとめ:【電気代を比較】除湿機VSエアコン乾燥VS浴室乾燥で1番安く洗濯物を乾かす方法
除湿機の電気代とエアコン、浴室乾燥では、「除湿機」を利用するのが「1番電気代が安く、洗濯物を乾かす方法」ということが判明しました。
「除湿機VSエアコン乾燥VS浴室乾燥機」の電気代を比較の結果をみる
電気代の調査では、定格消費電力から電気代を計算しているので、各製品の最大出力時(機器にかかる100%の状態)の電力での数値です。
機器を利用していれば、ずっと最大出力というのも考えにくいので、電気代はあくまでも目安としてお考えください。
調査結果から、効率よく洗濯物を乾かすには、除湿機をおすすめします!
自分の生活スタイルに合った1台を見つけてくださいね。
下の記事から、自分にピッタリの「衣類乾燥除湿機」を探してみましょう。
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